高木流 降級馬の狙い方
2017年6月4日(日)放送のBSイレブン競馬中継で、日刊スポーツ高木一成記者が夏競馬の攻略法として、降級馬の狙い方を解説されていました。
前走1000万下で2着、3着と走っていた馬が500万下に降級してきたら勿論人気になるが、その着順が2桁着順である馬のほうがむしろオブラートに包まれて妙味が出てくる。久々に自分が現級で勝ったことがある得意条件を走ったことで蘇るケースがある。
スノーエンジェル
15.3.28 3歳500万下 阪神芝1200m 1着
15.10.10 久多特別(1000万下) 13着
15.10.31 国立特別(1000万下) 13着
16.1.24 知立特別(1000万下) 13着
16.2.21 乙訓特別(1000万下) 11着
16.3.20 4歳上1000万下 15着
スノーエンジェルは、15.3.28に3歳500万下を勝って1000万クラスに上がったが、直近5戦は2桁着順が続くひどい成績。
ところが、降級(1000万→500万)して挑んだ16.6.4戎橋特別(500万下)阪神芝1200mは、以前現級勝ちをしたコースに戻ったことにより2馬身差の圧勝を決め単勝930円の配当が付いた。
3歳でこの条件を勝った時には490円だった馬が、930円になったので2倍くらいの価値になったことになる。上の条件で2桁着順が続いたことで人気が隠れていた。降級+得意なコースである条件が重なった。
降級馬は、連戦できた馬と休み明けの馬、狙い目はどちらか?
前走同条件を勝って降級して、またすぐ連勝で狙う馬は当然軸にはなるが配当を考えると、休みを挟んで降級のタイミングを待って少し明けて仕上げて勝負をかけてきた馬の方が、休み明けで少し人気を落とすようなら狙い目。
500万下や1000万下を逃げたり2,3番手から抜け出してて勝った馬でも昇級してクラスが上がった時に、同じ脚質の馬の方が速くてペースが速くなり自分のペースの競馬ができないことがある。前に行くことができなくなったり、前に行くことはできたとしても他の同型の馬のプレッシャーがきつくて最後つらくなって垂れていってしまうケースがある。
そういった馬が降級することにより、ペースが落ち着くということもあり同じような位置にいる他馬のプレッシャーが少なくなって、ラクに先行できる。
ウインガニオン
16.5.7 六波羅特別(1000万下) 京都芝1600m 9番人気 10着(通過2-2)
4コーナーまで2番手にいたが、直線ずるずると下がっていき10着に沈む。同じような位置にいた馬が勝っているレースなので、ペースがダメであったわけではない。
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16.6.4 国分寺特別(500万下) 東京芝1600m 9番人気 1着(通過1-1)
それが今度、降級初戦のレースでラクに先行し道中のプレッシャーがラクだった分、押し切って1着。単勝5,290円の配当がつく。
上のクラスで先行して失速して、この馬粘り欠いているなと思われていたのが、降級して自分のペースで走れたことで粘りが飛躍的に上がった。
降級馬作戦は、いろいろと浸透している面もあるので、やはりみんな降級馬には注目する。だけと1回降級戦走ったことで負けてしまうと、意外とマークが外れてしまうことがある。
トーセンラムセス
16.6.18 3歳上500万下 1番人気 2着
降級初戦の500万下で1番人気だったが、2着。2着にはきたが勝ち馬から3馬身離されてしまったので意外と勝てないのかなと思われてしまった。
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それが降級2戦目
16.6.25 日野特別(500万下) 5番人気 1着
5番人気まで落ちてしまったが、勝ち切る。
単勝が910円ついた。前走は2.5倍だが負けてしまったことにより9.1倍にもなった。2戦目でマークが薄くなったら狙い目。降級して1回負けてしまったくらいで見限らず。降級して何戦も走ってこなければ頭打ちの可能性がある。1、2戦はみたほうがいい。